
初夏から夏にかけてのこの時期、
庭の塀やいたるところで見かけるドクダミ。
独特の臭いとその繁殖力から、
厄介な存在と見られることが多いようです。
今回はそんなドクダミの活用法と、
ドクダミとシャネルの香水の意外な共通点をご紹介します。
Contents
嫌われ者になりがちなドクダミ
東アジア原産で、日本でも5月から8月頃に
沖縄を除く各地で見かけることができるドクダミ。
湿り気のある半日陰を好み、小さな白い花を咲かせます。
独特の臭いに加え、地下茎が繋がっているため、
抜いても抜いてもどんどん群生することから、
厄介な雑草として嫌われることが多いのが事実。
三大民間薬のひとつとして十薬とも呼ばれる
ドクダミは古くから内服薬としても、外用薬としても用いられ、
日本薬局方にも収録されているほか、
漢方でも解毒薬として用いられています。
幅広いドクダミの活用法
抜いても抜いてもどんどん繁殖するドクダミ、
うまく活用できたらうれしいですよね。
どんな方法があるか、ご紹介していきましょう。
食用として
ドクダミは加熱することで、その臭いが和らぐことから、
日本では葉を天ぷらとして食すこともあるようです。
ベトナムでは、魚料理には欠かすことのできないハーブとして、
生食されています。
葉を乾燥させてドクダミ茶として
ドクダミに含まれるクエルシトリンという成分は
腸の働きを活発にし、便秘の解消に役立つといわれています。
またカリウムには利尿作用があるため、
老廃物の排出、つまりデトックス効果が期待できます。
アンチエイジングにも効果的といわれています。
焼酎に漬け込みドクダミ化粧水として
シミが薄くなる美白効果のほか、
殺菌作用が期待できるためニキビ肌の改善にも
期待ができるようです。
たくさんの方がドクダミ化粧水を手作りされていますので、
興味のある方はぜひ検索して試してみては?
ドクダミとシャネル N°5の意外な共通点
いわずと知れた名香、シャネル N°5。
マリリン・モンローが寝るときに何をまとっているか聞かれ、
「シャネル N°5だけ」と答えたことで、
その名を広く知らしめました。
実は、このシャネル N°5とドクダミには意外な共通点があるのをご存知ですか?
ドクダミが嫌われる理由のひとつ、あの悪臭のもとは
デカノイル‐アセトアルデヒドという物質です。
このアルデヒドを香水に初めて取り入れたのが
シャネル N°5と言われているのです。
アルデヒドは、脂肪臭や動物臭とも表現され、
単体だと不快な臭いなのですが、
フローラル系の香りと相性がよく
華やかさのなかにセクシーさをプラスします。
おひさまの香りにも例えられ、
洗濯用洗剤や柔軟剤でもよく使われています。
と、知ったとしても、
ドクダミの臭いが嫌いという人にとっては、
やっぱり嫌な臭いですよね。
ドクダミを駆除するなら
それでもやっぱり、ドクダミは嫌い!という方は、
除草剤を使わずに減らす方法があります。
まず一つは、熱湯をかけること。
なにかのゆで汁などでも効果があるようなので、
お料理のついでに、お庭にまいておくといいかもしれません。
もう一つは、塩。
塩分にも弱いので、塩水や塩をまいておくと、
次第にドクダミは減っていくそうです。
どちらの方法も、ドクダミだけでなく
他の植物まで枯らしてしまう可能性がありますので、
ドクダミが集中的に繁殖しているところをめがけて、
試してみてくださいね。
ドクダミと上手につき合おう
ドクダミはお庭の周りをその繁殖力で占拠してしまう厄介者ですが、
上手につき合ってみてくださいね。