
特別給付金のオンライン申請に必要な「署名用電子証明書」。
今回「署名用電子証明書が失効しています」という
メッセージに阻まれ、申請ができなかったという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
今回はマイナンバーの「署名用電子証明書」について
まとめてみました。
Contents
そもそも署名用電子証明書とは?
マイナンバーカードのICチップには、署名用電子証明書という
公的個人認証サービスによる電子証明書が標準的に搭載されています。
署名用電子証明書は、氏名、氏名、住所、生年月日、性別の4情報が記載され、
e-Taxの確定申告など電子文書を送信する際に使用できます。
さらに、利用者証明用電子証明書という電子証明書も搭載されていて
こちらはマイナポータルやコンビニ交付の利用時等、
本人であることを証明する際にその手段として使用します。
署名用電子証明書の有効期限は?
マイナンバーカードには、
生年月日の横に有効期限が記載されていますが、
その下にある「電子証明書の有効期限」の記載欄は
空欄という方が多いのではないでしょうか?
私のカードは、何も記載されていません。
では、電子証明書の有効期限はいつなのでしょう?
マイナンバーカードの有効期限は
20歳以上であれば発行日から10回目の誕生日なのに対し、
(20歳未満の場合は5回目の誕生日)
電子証明書の有効期限は発行日から5回目の誕生日と決められています。
有効期限前なのに「失効しています」の場合
しかし今回の場合、マイナンバーカードの交付開始が2016年1月ですから、
2020年5月現在、
発行日から5回目の誕生日を過ぎたことによる有効期限切れという方は
いらっしゃらないはずです。
それにも関わらず、「失効しています」の表示が出た方、
お引越しはされていませんか?
電子証明書は引っ越し翌日に自動的に失効
地方公共団体情報システム機構の運営する
「マイナンバーカード総合サイト」
のお問い合わせから確認したところによると、
お引越しの際、電子証明書を更新しないと、
お引越しの翌日に自動的に失効してしまうそうです。
「いやいや、窓口に行って、転入の住所も記載してもらったよ」
とお考えの皆さま、まったく同じことを私も思いました。
窓口では、こちらから依頼しない限り、転入の手続きの際、
電子証明書の更新手続きはしてくださらないのだそうです。
明日から電子証明書が失効してしまう旨も
わざわざ伝える義務はないのだそうです。
電子証明書有効化の手続きは?
では、失効してしまった電子証明書を有効にする手続きは
どのように行えばよいのでしょうか?
お引越しによる失効の場合
マイナンバーカードを持って窓口へ。
せっかくオンライン申請しようと思ったのに
結局、窓口です。
5回目のお誕生日を迎えたことによる有効期限切れの場合
有効期限が近づくと「有効期限通知書」という書類が届きます。
その書類とマイナンバーカードを持って、窓口へ。
ちなみにお誕生日の3カ月前からこの手続きは可能です。
たとえば、5/1がお誕生日の方の場合、2/2から手続きができますよ。
「現在、窓口は大変な混雑です」
問い合わせをしたコールセンターの女性が
親切に教えてくださいました。
「署名用電子証明書が失効しています」派の皆さまは
各市区町村から申請書類が届くのを待つか、
こちらから申請書ダウンロードのうえ、郵送にて申請を行いましょう。
5/15までに申請書の郵送を開始する市区町村はこちら
めげずに最後まで頑張りましょう
わかりづらくて面倒なオンライン申請に取り組んで
「署名用電子証明書が失効しています」が表示されたときの
落胆、憤り、戸惑い…
わかります。
わかります。
でもまだ道が閉ざされたわけではありません。
めげずに郵送で申請しましょう。
時間と労力は無駄になりません。
この思いは次の選挙まで忘れまじ。
選挙に行きましょう。
とりあえず、特別給付金の10万円が無事に振り込まれた暁には
「署名用電子証明書が失効しています」派の皆さまには
ケーキとか乾杯とか、自分への労いをしてあげてほしいです。