
アル・ヤンコビックという人をご存知でしょうか?
日本での知名度はいまいちですが、
パロディ音楽の第一人者として知られる彼は、
アメリカのミュージシャンで、なんとグラミーを4度も受賞しています。
新型コロナウイルス感染拡大防止措置として
緊急事態宣言が発令され、外出自粛が長引いて
おうち時間を持て余しているという人も多いことと思います。
アル・ヤンコビックの代表作、
マイケル・ジャクソンのMVパロディーで
おうち時間をたのしく過ごしてくださいね。
Contents
Beat It
1983年『Thriller』に収録された”Beat It”は
マイケルファンでなくとも誰もが一度は耳にしたことがある名曲。
ウエストサイド・ストーリーをモチーフにした
ミュージック・ビデオも言うまでもなく有名です。
Michael Jackson – Beat It
Just Beat It, Beat It, Beat It, Beat It
No One Wants To Be Defeated
Showin’ How Funky Strong Is Your Fight
It Doesn’t Matter Who’s Wrong Or Right
Just Beat It, Beat It
“とにかく逃げろ!逃げるんだ!
打ち負かされるのが好きなヤツなんか、いないだろ?
喧嘩が強いってことを見せつけてなんになるんだ?
誰が正しくて誰が間違ってるかなんて、どうでもいいだろ?
とにかく逃げるんだ”
まずは本家の”Beat It”です。
こうして見ると、なぜマンホールの中から出てくるんだ…とか
これはこれで湧き上がる疑問はありますが、
でもかっこいいですね。
さすがマイケルです!
“Weird Al” Yankovic – Eat It
Just eat it, eat it, eat it, eat it
Get yourself an egg and beat it
Have some more chicken, have some more pie
It doesn’t matter if it’s boiled or fried
Just eat it, eat it
“とにかく食え!食べるんだ!
卵ひとつ手に入れたら、逃げるんだ
チキンも食べろよ、パイもな
茹で鶏か、フライドチキンかなんて関係ない
とにかく食え!食べるんだ”
とにかく細部にわたるまで
リアルと笑いを追求されていて、
見れば見るほど笑えます。
歌詞も実際の”Beat It”と韻を踏んでいたりして
グラミー賞を受賞しているのも頷けます。
ちなみに、アルがMVの中で着ているTシャツは
マイケル本人からプレゼントされたもののようですよ。
Bad
もう一曲こちらもマイケルの曲として有名な”Bad”は
1987年に発売された同名のアルバム『Bad』に収録されています。
これまで3000万枚以上を売り上げた伝説のアルバムの
タイトル曲であるこの”Bad”はまさにマイケルの真骨頂といえるでしょう。
Michael Jackson – Bad
Because I’m bad, I’m bad
You know I’m bad, I’m bad
You know it
You know I’m bad, I’m bad
You know
And the whole world has to answer right now
Just to tell you once again: Who’s bad?
“なぜって、俺は悪いヤツなんだ
悪いヤツなんだよ
どいつもこいつも今すぐ答えてみろよ
最後にもう一度だけ教えてやる
悪いヤツは誰だ?”
このMVは強盗と間違われて射殺されてしまった青年の実話をもとに制作され、
18分に及ぶオリジナルバージョンが存在します。
監督はマーティン・スコセッシ。
地下鉄構内のシーンはブルックリンで撮影されています。
“Weird Al” Yankovic – Fat
Because I’m fat, I’m fat
You know I’m fat, I’m fat, you know it
I’m fat, I’m fat, come on you know
Don’t you call me pudgy, portly or stout
Just now tell me once again: who’s fat?
“なぜって、俺は太ってるんだ
太ってるんだよ
ずんぐり、恰幅がいい、頑丈だなんて言わないでくれ
さあもう一度教えてくれよ
太ってるのは誰だ?”
“Bad”が”Fat”になるだけで、
どうしてこうも世界観が変わってしまうのでしょうか。
いろいろおかしすぎて突っ込みどころ満載なのですが、
突き抜けていて笑うしかありません。
永遠の名曲、名ミュージックビデオ
今回ご紹介した”Beat It”も”Bad”も
発売から30年以上の月日が経っていますが、
少しも色あせることなく、
マイケル・ジャクソンの描きたかった世界観が表現されています。
オリジナルの完成度が高いからこそ、
パロディにしたときにもその世界観が活きてくるのですね。
ちょっぴり退屈してきたおうち時間に、
笑いのひとときが生まれていたら、光栄です。