
2020年の幕開けと共に騒がしく報じられ始めた新型コロナウイルス。
香港からの感染者がクルーズ船で来日すると、
感染者数はクルーズ客を中心に一気に増加し、
市中における感染者も確認されるようになりました。
そこからは加速度的に新型コロナウイルス関連のニュースは関心を集め、
感染者数も増加の一方です。
感染拡大防止のために、外出自粛要請に続く緊急宣言発令で
週末の外出自粛だけでなく在宅での仕事も余儀なくされ、
昨今では「自粛疲れ」の声も聞かれるようになってきました。
今、私たちが知りたいのはいったいいつまでコロナは続くのかということではないでしょうか。
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国内は1年で収束は難しいとの見方も
国内の専門家によると、国民の6~9割が感染して抗体を有する
いわゆる「社会的免疫」が成立するまでには、
あと2~3年は必要との見方が強いようです。
国内における感染の完全収束まで1年以上はかかりそうです。
新型コロナウイルスの性格にもよるものの、
インフルエンザのように気温の上昇とともに
活動が低下するタイプのウイルスであれば、
8月くらいまでには感染拡大は落ち着くとみられています。
ただし、気温が下がる10月くらいから再び感染が拡がり、
2シーズンほどこうした流行を繰り返すことで
感染者や重症者の比率が下がっていくと予測しています。
気温の高い東南アジア諸国における流行
一方で、日本に比べ気温の高い東南アジア諸国でも
新型コロナウイルスの感染拡大は報告されており、
気温の上昇とともに活動低下とするウイルスの性格に疑問を呈する声も上がっています。
その場合、流行と落ち着きを繰り返すのではなく、
断続的に感染が長引くとの見方も否めません。
ハーバード大研究チームは2022年までと予測
アメリカハーバード大学の研究チームが
科学誌『サイエンス』に4月14日に発表した論文によると
新型コロナウイルスのパンデミックによる医療崩壊を防ぐためには、
2022年まで断続的なソーシャル・ディスタンシングの必要があると予測しています。
この場合、あまりに厳格なロックダウンは集団免疫を獲得するにあたり意味がなく、
医療現場の状況を鑑みつつ、
断続的に今回のようなロックダウンや対人距離の確保を行っていく必要があるとのこと。
ウイルスは今後も決して消え去ることはなく、
2024まで再流行の可能性があるとして警戒が必要としています。
そのためには、集団免疫の獲得に加え、抗体検査キットとワクチンの開発と確保が不可欠。
長期的な闘いになることを示唆しています。
本当に2021年東京オリンピック開催は可能?
2020年夏に開催予定だった東京五輪は
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け
2021年夏まで開催延期となりましたが、
その時期の開催に関しては、難しいとの見方が広がっています。
仮に日本国内の感染拡大が落ち着いていたとしても、
世界各国がオリンピック参加が可能な状態になっていない可能性が高いためです。
一人ひとりが試されるとき
新型コロナウイルスとの長期的な闘いにむけて
試されるのは一人ひとり。
自分ひとりくらいという甘い考えが、
どれだけ大きな影響力を及ぼすかということが
今回この新型コロナウイルスにより、明らかになりました。
私たち一人ひとりは独立した存在に見えて、
家族、コミュニティー、国、そして世界へと繋がっています。
思いやりと責任ある行動が求められています。