日本の外出自粛はいつまで?海外のロックダウン状況は?

連日報道される新型コロナウイルス関連のニュース。
今、一番気がかりなのは、
いったいいつまでこの外出自粛が続くのかということではないでしょうか。
ハーバード大の研究チームは、
新型コロナウイルスの完全な収束までには
2022年まで断続的に今回のような外出自粛期間を
設ける必要があるとレポートしています。
日本の緊急事態宣言に比べ、
1ヶ月ほど早くロックダウンに入ったヨーロッパをはじめとする
海外の状況を参考に見てみましょう。
欧州各国のロックダウン状況はこちら

イタリアは5月3日まで延長


当初、3月8日〜4月3日の予定で始まったイタリアのロックダウン。
このたびジュゼッペ・コンテ首相は
ロックダウンを5月3日まで延長したと発表しました。
イタリアにおける感染者数は一時、減少傾向が見られたものの、
再び増加するなど、予断を許さない状況が続いています。
とはいえ、増加は一時期に比べ、かなり緩やかになってきており、
明らかにロックダウンの効果は表れています。
4月13日から、書店や文房具店、子供服を販売する店舗を含む
一部の店舗や企業は営業の再開が認められるとのことです。

スペインでは4月13日より一部緩和


3月27日から非常に厳戒なロックダウン下にあったスペインでは、
4月13日より、製造業や建設業といったリモートワークができない
一部の分野において、業務の再開が認められています。
1日あたりの感染者数の増加は減少しつつあるものの、
依然、国内における感染者数の多いスペイン。
ペドロ・サンチェス首相によると、
ロックダウンの緩和は今後も非常に段階的に行い、
少なくとも2週間先までは実施しないとのこと。

ドイツは4月20日から徐々に緩和


アンゲラ・メルケル首相は、新型コロナウイルス感染拡大措置として
3月22日より実施している制限を、徐々に緩和する計画を4月15日に発表しています。
少なくとも5月3日まではソーシャル・ディスタンスを保ち、いわゆる3密を防ぐこと、
また商店や公共交通機関におけるマスク着用も奨励するとしています。
・広さ800平方メートルまでの商店:4月20日から営業可能(※衛星管理計画が条件)
・自動車や自転車の販売店や書店:規模に関係なく営業可能
・理美容店:5月4日から営業可能(※厳しい衛生規制が条件)
・学校:5月4日から徐々に再開(※試験を予定している生徒優先)
・大規模な会合:8月末まで禁止(※宗教儀式を含む)
・バー、カフェ、レストラン、映画館、音楽ホール:閉鎖を続行

フランスはさらに4週間の延長を発表


エマニュエル・マクロン大統領は4月13日、
4週間のロックダウン延長を発表しました。
徐々に規制を強め、期間を延長してきたフランスですが、
さらなる延長で当面、5月10日まではロックダウンが続く見込み。

イギリスも最低3週間の延長


ボリス・ジョンソン首相自らが
新型コロナウイルスの感染者となったイギリス。
4月13日、首相に代わり公務を行っているドミニク・ラーブ外相は
3月23日から実施し3週間ごとに封鎖内容を見直すとしていた
ロックダウンについて、事実上の延長を発表しました。
ロックダウンの効果は出ているものの、
制限緩和を急げば第2波が起きるとして、
解除の時期については慎重に判断する見通しです。

アメリカ、ニューヨーク州は5月15日まで延長


ドナルド・トランプ大統領は4月17日の記者会見で、
アメリカの経済活動を再開させるための3段階を発表しましたが、
国内でも最も多い感染者数を抱えるニューヨーク州
アンドリュー・クオモ知事は、州内のロックダウンについて
5月15日までの延長を決めています。

日本の外出自粛はいつまで?


注目される日本の緊急事態宣言解除の日ですが、
欧米の例を見ると、5月半ばまで延長される可能性が高い一方で、
台湾や韓国といった、ロックダウン解除に向かうアジア諸国の例もあり
一概にはいえないようです。
いずれにしても、私たち一人一人が
未来や周囲の人々を思い、責任ある行動続けることが、
この事態収束を早める一番の方法です。
適度に気分転換しながら、気長にその日を迎えましょう。