
日本テレビ「マツコ会議」では
マツコ・デラックスに「最強」と言わしめたサルサ。
男女ペアでラテンのリズムに合わせて
ステップを踏みながら踊るサルサをはじめとしたラテンダンスは
老若男女を問わずたのしむことができ
ここ日本でも多くのファンを魅了しています。
ここではラテンダンスのそれぞれの特徴をご紹介します。
サルサ
キューバ発祥のソンやルンバがルーツといわれているサルサ。
ニューヨークのキューバ系移民やプエルトルコ系移民が
ラテンミュージックにジャズ、ソウル、ロックを取り入れ
発展したものという説が有力です。
現在サルサクラブで踊られているサルサには、
主にon1(オンワン、LA)、on2(オンツー、NY)、キューバンと呼ばれる
3つのスタイルがあります。
詳しく説明しますね。
on1(オンワン、LA)
サルサではどのスタイルでも、
4拍子の曲を1クラーベ8拍でカウントして踊ります。
on1は1拍めからステップし、4拍め、8拍めはステップをしません。
LAを中心に中南米など広く踊られているスタイルです。
ダンサーにもよりますが、ターンや多様な技を取り入れ、
3つのスタイルのなかでもっともアクティブなスタイルと言えるかもしれません。
on2(オンツー、NY)
1拍めからステップを始め、4拍めと8拍めはステップしないon1に対し、
1拍め、5拍めはステップせずに2拍目からステップを始めるのがon2スタイル。
NYを中心に、サルサクラブで踊る若い世代に人気のスタイルです。
トラディショナル、王道な雰囲気のあるon1に比べ、
Hip Hopっぽい要素を取り入れ、
カジュアルでファッショナブルなスタイルと言えます。
キューバン
1拍めからステップを踏み始めるのはon1同様なのですが、
キューバンスタイルは3拍めと4拍め、7拍めと8拍めの間にタップが入ります。
on1、on2に比べると素朴なスタイル。
キューバでは夕方になると公園に人々が集まり、
誰かが歌いだし、誰かがギターを奏で、踊りだす光景がよく見られます。
つまりそれだけon1、on2のようにフロアやシューズにとらわれることなく、
屋外でスニーカーでも踊ることができるスタイルです。
バチャータ
ドミニカ共和国発祥でサルサに比べスローでメロウな4拍子の曲に合わせて踊ります。
曲調も歌詞も甘いラブソングが多いのも特徴。
サルサのベーシックステップが前後の動きが多いのに対し、
バチャータは左右にステップします。
最近はセンシュアルバチャータという、
男女のペアがより密着してアイソレーションを取り入れた
セクシーなバチャータが人気です。
メレンゲ
バチャータ同様ドミニカ共和国発祥のメレンゲ。
ベネズエラ発祥とする説もあります。
軽快な2ビートの曲に合わせ、
行進するように繰り返す2拍子のステップがベーシックステップ。
NYのクラブで踊っているときにドミニカ系の友人から聞いた話によると、
ドミニカ発祥のメレンゲやバチャータは
ドミニカのプランテーションで働いていた奴隷が
足に鎖をつけた状態で踊っていたのが始まりとか。
そういわれてみれば、メレンゲもバチャータも
サルサのように激しいステップはないのが興味深いところ。
キゾンバ
アンゴラで生まれたキゾンバは、
現在ラテンクラブでもっともホットな存在。
ズークの流れを汲むキゾンバは激しくセクシーなリズムと
スムースでメロウなメロディが特徴で
そのロマンティックな歌詞はポルトガルで歌われることが多いです。
ダンス未経験者にはラテンダンスがおすすめ
多くの日本人がそうであるように、
ダンスやペアダンスははじめ抵抗があると思います。
ましてや情熱的なラテンダンスはなおさら。
そんな方はまずはラテンクラブで
ラテンミュージックを聴きながら
たのしそうに踊る人々を眺めることから始めてみましょう。
多くのクラブで、営業時間の早い時間に
初心者向けクラスを開催しています。
踊ってみたいなと思えたら、
クラスに参加してみるとたのしいですよ。