
Contents
バスツアーでキューバ中央部の都市へ
ハバナを離れ、キューバ中央部をめぐるバスツアーに参加しました。
キューバ国内を自力であちこちめぐるのは大変。
観光地を訪れるバスツアーがいくつかあるので、
好みのものをチョイスするとより手軽にキューバを周遊できます。

フランス人入植地 シエンフエーゴス
サトウキビ、コーヒー、たばこ、皮革などの交易で発展したシエンフエーゴス(Cienfuegos)には、
カリブの海賊による襲撃に備えて1745年に築かれたハグア要塞があります。
その他にも歴史地区には政府宮殿、サン・ロレンソ学校、フェラール宮殿などをはじめとする
ネオゴシック様式の建築物が集中しており、その数はカリブ海諸国においても他に例を見ないほど。
わたしが訪問したときは、ちょうど大きなハリケーンが通り過ぎた後で、
小雨まじりのお天気が残念でしたが、
カラフルでクラシックな建物の並ぶ街並みは、まるで映画セットの中のようでした。
チェ・ゲバラの眠る地 サンタ・クララ
チェ・ゲバラ霊廟
アンデス山中でアメリカ軍に捕らえられたチェ・ゲバラは
勇ましくも自分を撃たんとするアメリカ兵に対して
“Sé que has venido para matarme. Dispara cobarde, que sólo vas a matar a un hombre”
「私を殺しに来たのだろう。撃て、臆病者め。一人の男を殺す、ただそれだけのことだ」
という言葉を遺し、亡くなりました。
死後は、無名のまま葬られたのですが、
チェ・ゲバラの遺骨は1997年10月17日に帰国を果たし、
このサンタ・クララ(Santa Clara)の霊廟に収められました。
ゲバラ像の台座には、やはりあの言葉、
HASTA LA VICTORIA SIEMPRE
「常に勝利を目指して」
が刻まれています。
ゲバラ像の傍らには、チェ・ゲバラが
盟友フィデル・カストロに宛てて書いた最後の手紙が碑文として刻まれています。
Hasta la victoria siempre.
¡Patria o Muerte!
Te abraza con todo fervor revolucionario
Che常に勝利の日を目指して。
祖国を、さもなければ死があるのみ!
革命家として熱い思いをこめて、君を抱きしめよう。
チェ
トレンブリンダード公園
チェ・ゲバラ霊廟からほど近い場所に、
キューバ革命のきっかけとなったトレンブリンダードの戦いのモニュメントがある
トレンブリンダード公園(Parque del Tren Blindado)があります。
チェ・ゲバラが指揮官を務めるゲリラ軍が
武器を積み込んだバチスタ政権の装甲車を襲撃し、
バチスタを亡命に追い込んだという場所。
この一台の装甲車から歴史が大きく動いたんだと思うと
感慨深いものがあります。
時が止まったかのような街並み トリニダー
かつてはサトウキビ取引で栄えた街、トリニダー(Trinidad)。
現在、石畳の趣あるその街並みはユネスコ世界遺産に登録され、
街の主な収入源は観光とタバコになっています。
植民地時代から500年あまりの歴史を持つトリニダーでも、
パステルカラーが映えるコロニアル様式の建築物を多く目にすることができます。
トリニダーでもうひとつ有名なのが、
ラ・カンチャンチャラ(La Canchanchara)でラムベースの甘いカクテル。
カンチャンチャラをカンチャンチャラという歌を聴きながら味わいます。
蒸し暑い中を散策して乾いたのどを潤すのにぴったりでした。
