チェ・ゲバラを訪ねて~ハバナの見どころ

ビエハ広場(Plaza Vieja)

旧市街の中心にあるビエハ広場は、
スペイン植民地時代の16世紀に造られたという歴史ある広場。

広場を取り囲むようにコロニアル建築のおしゃれなカフェやレストランが立ち並び、
常に地元の人たちや観光客で賑わっています。

わたしはカラフルなコロニアル建築がだいすき。
キューバの抜けるような青い空に、よく映えます。

カテドラル広場

わたしは1泊目のホテルがこの近くだったので、
旧市街散策の目印にしていました。

1776年に完成したバロック調のハバナ大聖堂。
世界遺産となったキューバ旧市街のシンボル的な存在でもあります。
アシンメトリーになっている塔が特徴。

ヘミングウェイの定宿 ホテル・アンボスムンドス

カテドラル広場からほど近いところにある
ホテル・アンボスムンドス(Hotel Ambos Mundos)。

キューバを愛したヘミングウェイは
ここで『誰がために鐘はなる』を書き上げたと言われ、
彼が長期滞在していた5階の角部屋511号室は「ヘミングウェイ・ルーム」として
今は博物館として一般に公開されています。

屋上にはルーフトップバーがあり、旧市街を一望できます。
ちなみに、アンボスムンドス[Ambos Mundos]というのは、
スペイン語で「両方の世界」という意味。

ヘミングウェイのモヒートはボデギータで

ヘミングウェイの定宿ホテル・アンボスムンドスから2ブロック先にあるのが、
ラ・ボデギータ・デル・メディオ(La Bodeguita del Medio)というレストラン。

バーも併設されており、ヘミングウェイはここのモヒートがお気に入りだったとか。

モヒートはラム酒ベースのさわやかなカクテル。
キューバ発祥といわれており、だいたいどこのお店に行ってもメニューにあります。
味もさまざまなので、お店ごとにモヒートを飲み比べるのも面白いですよ。

ボデギータは常にお客さんで賑わい、雰囲気もよく、お料理もおいしいので、
ハバナ滞在中はよく食事に訪れていました。

大砲が大迫力の要塞群

モロ要塞、カバーニャ要塞、フエルサ要塞、ブンタ要塞は
キューバ旧市街とともに世界遺産に含まれる要塞群。

なかでもスペイン統治下の16世紀に、
ハバナ湾やスペイン艦隊の防衛を目的として築かれたモロ要塞は
カリブ最強の砦ともいわれました。

20mもの高さを誇る城壁から見えるのは一面に広がる青い空と海。

カバーニャ要塞にあるゲバラ博物館の中には、
チェ・ゲバラの質素な執務室も残されています。

キューバの歴史を学ぶ革命博物館

旧市街にある革命博物館はかつて大統領官邸だったもの。
ネオ・クラシカルな建物は、ティファニーが装飾を施したと言われています。
キューバ革命後に革命博物館となりました。

革命博物館の前には、
革命時にフィデル・カストロが反革命軍の飛行機を撃ち落としたといわれる戦車が
物々しい雰囲気で置かれています。

ここでは、わたしがキューバを目指すきっかけとなった
映画『モーターサイクル・ダイヤリーズ』で描かれていた旅の写真のほか
実際に革命で活躍した戦車や飛行機など多数展示されており、
チェ・ゲバラやキューバ革命に興味がある人にとっては必見です。

あの有名な革命広場

新市街の中心部にある革命広場。
この革命広場を取り囲むように共産党本部、内務省、情報通信省、郵政省といった
政府の中枢機関が建てられています。

なかでもその外壁にチェ・ゲバラの顔が描かれた内務省は、
キューバやチェ・ゲバラに興味のない人でも、
一度は目にしたことがあるのでは。

キューバ独立戦争の英雄 ホセ・マルティ記念博物館

革命広場の向かいには、星型をした建物
キューバ独立戦争の英雄を称えるホセ・マルティ記念博物館があります。
かつては、共産党のオフィスとして使われていたそう。

日本ではあまり聞くことのない名前ですが、
19世紀後半のキューバ独立革命を先導したホセ・マルティは
キューバの英雄としてのみならず、
ラテンアメリカにおけるモデルニスモ(近代文学主義運動)の先駆者としても名高いのです。
わたしも彼のことは、キューバを訪ねて初めて知りました。

最上部にある展望台からはハバナ市内が一望できる

ノモ!イチロー! 親切で人懐っこいキューバの人々

ハバナ市内を歩いていると、
あちこちから「ノモ!」とか「イチロー!」などと声をかけられます。

これには少し驚きました。

というのも、中南米を旅していると、
こんな風に道端から声をかけられること自体はよくあることなのですが、
彼らはだいたい「Chinita!(中国人のお嬢ちゃん)」と
わたしを中国人と誤識していることが多いのです。

ノモやイチローといった、彼らもよく知る日本人野球選手の名で
日本人のわたしに声をかけてくれるというのは、
キューバ国内どこに行っても、うれしいことでした。

“Hasta la victoria siempre”
(常に勝利を目指して)
by チェ・ゲバラ