ツアーじゃなくても行けるマチュピチュ~リマからクスコへ

わたしがマチュピチュに行こうと思ったわけ

わたしが中南米に興味を持ったきっかけ、
それは古代インカ帝国が遺した空中都市マチュピチュ(Machu Picchu)が
『世界ふしぎ発見!』というテレビ番組で紹介されていたのを観たからでした。

2歳下の妹と二人、
「ここに行きたいね」とテレビにかじりつくように観ていたのを
今でもよく覚えています。

その後、わたしは大学でスペイン語を専攻し、
スペイン語やスペイン語圏の文化を学びました。
もちろん根底にあったのは、マチュピチュをはじめとしたインカ文明、
さらにマヤ文明など中南米への興味。

大学時代にバイトをして貯めたお金で、
マチュピチュ旅行を自らアレンジし、
テレビや世界史の資料集で見たあの風景に立ったときの感動は、
今でも忘れることはできません。

日常生活でなにか嫌なことがあったとしても
あの頂で観た風景を思い浮かべるだけで
壮大な気持ちになり、目の前の些細なことが気にならなくなるのです。

マチュピチュへの旅

思い出話はそれくらいに、
さっそくマチュピチュへの行き方をご紹介しましょう。

日本からマチュピチュへ行くには、
まずペルーの首都リマ(Lima)を目指す必要があります。
リマで飛行機を乗り換え、
かつてインカ帝国の首都であったクスコ(Cusco)へと降り立つこともできるのですが、
わたしはリマでも2泊ほどしました。

リマも「アルマス広場」をはじめ、見どころの多い街。
リマについても後日、ご紹介しますね。

リマからクスコへの長い旅

リマからクスコへの移動はどうしたかというと、
長距離バスで、所要時間なんと約20時間!

長距離バスは時間と体力がある方へおすすめな移動手段なのですが、
メリットは安いだけでなく、高山病対策にもなるということ。
一気に標高3,400mのクスコへとワープしてしまう飛行機に比べ、
約20時間かけてゆっくり高度を上げるバスの移動は身体にやさしく、
高山病にかかるリスクを軽減できます。

バスのチケットは、前日までにGran Terminal Terrestreなど
大きなバスターミナルで手配しておくのが確実です。

バスはランクごとに価格が異なり、
わたしと妹は女性の二人旅ということもあり、
CRUZ DEL SURという会社の食事つきの一番いい(高い)クラスを予約しました。
(CRUZ DEL SUR:https://www.cruzdelsur.com.pe/

車内で提供された食事

日本の長距離バス同様、
よいクラスのバスにはトイレがついており、
座席の広さ、各座席の間隔も広く設けられています。
わたしたちのバスでは軽い食事のほか、飲み物も提供されました。

細かなことはバス会社によっても異なるので、
事前にチェックしてみることをお勧めします。

長距離バスのおたのしみ

リマからクスコまでの道中、何度か休憩があります。
休憩場所でも地元の人たちが飲み物(gaseosa)を売りにきますよ。

余談ですが、ペルーの代表的な飲み物といえば、
黄色いインカコーラ。
お味はコーラというか、甘い黄色の液体って感じなのですが、
ペルーを訪れたら一度は試してみていただきたいもののひとつです。

それとペルーでは、飲み物が冷えているとは限らないので、
冷たい飲み物が欲しいときには、冷たいことをチェックしてから買いましょう。
お店によっては、冷えたものは常温に比べて値段が少し高いこともあります。

車中ふと夜中に目を覚ますと、
窓の外には一面の星空!
プラネタリウムのような降ってくるほどの満点の星が、
漆黒の山中で光り輝いていました。
思わず息を飲むほどの光景、
思わず隣席の妹を揺り起こしたのを今でも覚えています。

クスコで待っていた事件とは…

クスコのバスターミナルに着いたのは早朝のこと。
そこである事件が起こるのですが、それはまた次回。
iHasta pronto!